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小児矯正はいつからが理想?開始の目安や治療を受ける前の確認事項を解説

お子さんの歯並びや顎の形が気になっている方はいませんか?

子どもの頃に歯の生え方や顎の成長をコントロールする治療を小児矯正といい、将来的に整った歯並びを目指すために重要な役割を果たします。

お子さんの年齢や歯の生え方に応じて治療を開始できるのがベストですが、そのタイミングはどのように決まるのでしょうか。

この記事では、小児矯正はいつから受けるのが理想なのか、判断の参考になる年齢や症状、サインなどについて紹介します。

お子さんの矯正治療を開始する時期について知りたい方は参考にしてください。


■小児矯正の目的

小児矯正には、主に以下3つの目的があります。

  • 顎の成長を利用して矯正治療を行う
  • 将来的な抜歯のリスクを回避する
  • 矯正治療にかかる期間を短縮する

それぞれの目的について詳しく解説します。

顎の成長を利用して矯正治療を行う

小児矯正は、顎の骨が成長段階にあるうちに行う治療で、成長を利用できるのが利点です。

成長期の顎は柔軟性があり、骨の形成が活発なため、成長する方向をコントロールすることで、きれいな歯並びに必要な土台を確保しやすい特徴があります。

成長が止まった大人の顎ではできない利用方法であるため、小児矯正ならではのメリットといえるでしょう。

将来的な抜歯のリスクを回避する

小児矯正には、将来的な抜歯のリスクを回避する効果が期待できます。

将来矯正治療をする際、顎が小さかったり歯が重なり合っていたりするケースでは、歯をきれいに生えそろえるために抜歯が必要になる可能性があります。

しかし、小児のうちから永久歯が生える土台を整え、スペースを確保しておくことで、健康な歯を抜く処置が不要になりやすいです。

矯正治療にかかる期間を短縮する

小児矯正を行うと、大人になってからの矯正治療にかかる期間の短縮が目指せます。

大人になってから大きく乱れた歯並びを整える場合、小児矯正よりも歯が動きにくいため時間がかかります。

しかし小児矯正を受けていれば、歯並びの乱れが軽度で済みやすく、矯正治療が必要になった場合でも負担の軽減や治療期間の短縮が可能です。


■小児矯正はいつから開始する?

小児矯正は、治療を始めるタイミングによってⅠ期治療とⅡ期治療に分かれます。

ここからは、小児矯正を始める年齢の目安について解説します。

Ⅰ期治療

Ⅰ期治療は、混合歯列期である5〜12歳頃から行うのが目安です。

混合歯列期とは、乳歯と永久歯が混在している歯の生え変わりの時期を指します。

永久歯は乳歯よりも大きいため、生え変わりによるスペースの不足で歯並びがデコボコしやすく、セルフケアが行き届きにくい状態になります。

この時期の矯正治療は痛みが少なく、噛み合わせの異常を予防または修正するのに重要な時期です。

Ⅱ期治療

Ⅱ期治療は、全ての歯が永久歯に生え変わり、顎の成長が止まる12歳頃から開始する治療です。

成人矯正と同じワイヤー矯正やマウスピース矯正などを利用して、最終的に整った歯並びを目指します。

Ⅰ期治療から受け、永久歯がきれいに生えそろう口内環境が整っていれば、Ⅱ期治療が不要になるケースもあります。


■小児矯正を開始する目安となるサイン

小児矯正を始めるタイミングは人それぞれですが、成長とともに歯並びや顎のズレが改善するケースもあるため、年齢に加え、以下のサインを治療開始の目安にするのがおすすめです。

  • 歯並びがガタガタしている
  • 上下の顎のバランスが悪い
  • 口周りの悪い癖がある

それぞれの特徴について詳しく解説します。

歯並びがガタガタしている

生えてきた永久歯の並びがガタガタしている場合は、小児矯正を検討しましょう。

歯が並ぶスペースが十分に確保できていない場合や、永久歯が乳歯の位置とはズレて生えてきている場合は、歯並びが乱れる可能性があります。

成長に伴い改善されるケースもありますが、顎のスペースが足りない場合はきれいに生えそろわない可能性が高いため、矯正治療の検討が必要になります。

上下の顎のバランスが悪い

歯並びだけでなく、上下の顎のバランスが悪いケースも、小児矯正の対象となります。

上下どちらかの顎が大きく出ている、または引っ込んでいる場合、見た目や噛み合わせに問題が生じ、生活に支障をきたす可能性があります。

成長に伴い顎のバランスの乱れが悪化する場合もあるため、早めの対策が必要です。

口周りの悪い癖がある

口周りの悪い癖(口腔習癖)がある場合は、小児矯正で早めに改善することをおすすめします。

口腔習癖は、歯並びや顎の成長に影響を与える恐れがあり、小児矯正には口腔習癖を改善する効果が期待できます。

整えた歯並びを再び乱れさせないためにも必要な治療です。


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■症例別にみる小児矯正の開始時期

ここからは、症例別にみる小児矯正の開始時期を紹介します。

Ⅰ期治療を受けることでⅡ期治療が不要になるケースや、Ⅰ期治療の時点で問題がなく、Ⅱ期治療からの開始になるケースなどがあります。

また、Ⅰ期治療とⅡ期治療の両方が必要な場合もあるため、参考としてご覧ください。

症例 Ⅰ期治療 Ⅱ期治療 治療にかかる期間

(Ⅰ期・Ⅱ期両方受けた場合)

叢生(乱杭歯・八重歯) 7~10歳頃 12歳頃~ 3~4年
出っ歯(上顎前突) 5~10歳頃 12~13歳頃 4~5年
受け口(下顎前突) 5~8歳頃 12~16歳頃 1~2年
すきっ歯(空隙歯列) 8~10歳頃 1~2年
過蓋咬合(ディープバイト) 7~10歳頃 12~13歳頃 3~5年
開咬(オープンバイト) 5~8歳頃 12歳頃~ 2~4年

叢生(乱杭歯・八重歯)

叢生は乱杭歯(らんぐいば)や八重歯とも呼ばれ、歯がきれいな横並びにならず、デコボコに重なり合っている状態です。

顎が小さい、永久歯が生えるスペースが不足しているなどの原因によって生じます。

重度の叢生は矯正方法が限定される可能性があるため、早い段階での対策が必要です。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯は、上の顎骨や前歯が前に突き出している状態です。

遺伝によって上顎が大きい・下顎が小さいなどの要因のほか、上の前歯を前に押し出す口腔習癖が原因となっている可能性があります。

上顎の成長は下顎の成長よりも完成に近づくのが早いため、開始時期を歯科医師と相談のうえ、早めに小児矯正を受けることをおすすめします。

受け口(下顎前突)

受け口は、下顎が上顎よりも前に出ることで、しゃくれの原因になる不正咬合です。

小児矯正では、上顎の成長を促進させ、下顎の成長を抑制することで上下のバランスを整える治療を行います。

受け口の治療によって骨格のバランスが整うと、顔のバランスの改善にも効果が期待できます。

すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯は、歯と歯のあいだに隙間がある状態を指します。

子どもの頃にみられるすきっ歯は発育空隙とも呼ばれ、小さな乳歯が大きな永久歯に生え変わって隙間が埋まる前にみられる自然な現象です。

成長過程で自然に治るケースが多いですが、年齢に関係なく、口腔習癖によって引き起こされる場合もあります。

ただし、先天的に永久歯が小さい場合や、数が足りない場合は予防が難しいため、気になった時点で早めに治療に取り掛かることをおすすめします。

過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合は、奥歯が噛み合っている時に前歯の噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を覆っている状態です。

下顎の成長を促しつつ、奥歯の噛み合わせを調整しますが、出っ歯がみられる場合は上顎の治療も同時に行います。

成長に合わせて段階的な治療が必要になるため、治療期間が長くなりやすいです。

過蓋咬合を放置すると、上の歯茎が炎症を起こしたり、奥歯がすり減りやすくなったりする可能性があります。

ガミースマイルや顎関節症になるリスクもあるため、早めの対策が推奨されます。

開咬(オープンバイト)

開咬は、奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯のあいだに隙間ができる状態です。

口腔習癖が原因となっているケースが多く、予防のために4歳頃から治療を開始したほうがいいケースもあります。

矯正治療のほかに、口周りのトレーニングや、口腔習癖の改善に効果が期待できる矯正装置を使用した治療を行います。


■小児矯正の開始が遅れたらどうなる?

小児矯正は必ずやらなければいけないものではありませんが、開始が遅れると以下の問題につながる恐れがあります。

  • 歯並びがコンプレックスになる
  • 治療による負担が大きくなる
  • 口腔習癖が習慣づいてしまう
  • 虫歯のリスクが高まる

それぞれのリスクについて詳しく解説します。

歯並びがコンプレックスになる

歯並びの悪さは見た目を左右するケースがあるため、笑顔や会話の際にコンプレックスを抱えてしまう可能性があります。

特に、思春期は自分の外見に敏感になりやすく、歯並びや顎のバランスが悪いと精神的な負担にもつながります。

小児矯正できれいな歯並びや噛み合わせの維持を目指し、お子さんが他人とコミュニケーションをとる際に自信を持てるようにサポートしましょう。

治療による負担が大きくなる

治療が必要な歯並びにもかかわらず小児矯正をしなかった場合、将来の治療における身体的な負担や金銭的な負担につながることがあります

抜歯や歯・顎などにかかる力の負担に加え、治療が長引くことで予算オーバーになってしまうなどです。

また、歯並びの乱れが重度になると、マウスピース矯正や部分矯正を選択できなくなる可能性が高まります。

さらに、症例によっては外科手術が必要になるケースもあるため、小児矯正はこれらのリスクを回避するために有効な治療です。

口腔習癖が習慣づいてしまう

小児矯正の開始が遅れると、以下のような歯並びに影響を及ぼす口腔習癖が習慣づいてしまう可能性があります。

  • 指しゃぶり
  • 舌を突き出す癖
  • 口呼吸・お口ポカン
  • 唇を噛む・吸う癖
  • 頬杖
  • うつ伏せ寝

口腔習癖が習慣づくと、矯正治療だけでは改善が難しくなり、歯並びを整えたあとに再び乱れてしまう恐れがあります。

そのため、矯正治療と同時に口腔習癖を改善できる小児歯科での治療を目指しましょう。

虫歯のリスクが高まる

小児矯正が遅れ、歯並びが乱れた状態で放置すると、虫歯になるリスクが高まります。

歯の重なり合いやねじれがあると、歯ブラシが隅々まで届きにくく、口内を清潔に保つのが難しくなります。

小さなお子さんの場合は上手に歯磨きをできない場合もあり、虫歯があると矯正治療が適切に行えないケースもあるため、予防のためにも矯正治療を検討しましょう。


■小児矯正前に確認しておきたいポイント

小児矯正を受ける前に、以下の点について確認しておくことをおすすめします。

  • 治療にかかる期間(保定期間含む)
  • 注意すべき食べ物
  • 矯正期間中のセルフケアの仕方
  • 通院頻度の目安
  • 保護者ができるサポート
  • 子どものモチベーション維持の工夫

小児矯正中は食べ物や歯磨きなど、普段の生活とは違う過ごし方が必要になるケースもあるため、事前に注意点をチェックしておきましょう。

大人が受ける矯正治療とは異なり、保護者の方のサポートが必要な治療です。

矯正装置は、着用時間を守らないと効果が減少したり、種類によって食べられるものが制限されたりする可能性があります。

また歯磨きに関しては、いつもより丁寧に行う必要があるため、まだ自分でうまく磨けないお子さんの場合は保護者の方が磨き方の指導や手伝いをしてあげる必要があります。

お子さんによっては矯正装置の装着を嫌がる可能性もあるため、年齢に合わせて矯正治療の大切さを伝える工夫をしましょう。

定期的な通院に加え、歯磨き指導やフッ素塗布などの歯科医院で受けられるサポートも活用しながら治療を進めるのがおすすめです。


■まとめ

小児矯正の開始時期の目安について紹介しましたが、実際に適した治療タイミングには個人差があります。

お子さんの歯や顎の状態によって適切な治療を受けるためには、早めに歯科医院に相談し、歯の生え変わりの状態を歯科医師に直接確認してもらうことをおすすめします。

名駅大森ピア歯科・矯正歯科では、お子様の矯正に関してのご不明点や不安な点がある方に向けた無料相談を行っております。

特に初めての矯正では、タイミングや方法が分からないことも多くあるかと思います。

お子様の現在・将来の歯並びでお悩みの方はぜひ一度お気軽にご相談ください。


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