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歯科矯正後のリテーナーは一生必要?必要な期間と後戻りを防ぐ工夫を解説

歯科矯正の後は、歯の後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置を使用する期間があります。

リテーナーの装着が必要な期間は人によって異なりますが、歯の状態によってはその後も継続的な使用が推奨されるケースがあります。

ただし明確に定められた期限がないため、「一生必要なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

実際、リテーナーはどれくらいの期間装着するのが理想なのでしょうか。

この記事では、歯科矯正後にリテーナーを装着する期間や時間、使用を怠った際に起こりうるトラブルなどについて紹介します。


■歯科矯正後にリテーナーが必要な理由は?

リテーナーは、以下の理由から着用が必要とされています。

  • 歯並びが整った状態を維持するため
  • 矯正後の歯が動きやすいため
  • 骨格の影響による変化を防ぐため

それぞれの理由について詳しく解説します。

歯並びが整った状態を維持するため

歯科矯正の後にリテーナーを装着する主な目的は、整えた歯並びが再び乱れるのを防ぐためです。

歯科矯正の後には後戻りしようとする性質が働くため、放置していると、もとの状態に戻ってしまう可能性があります。

そのため、後戻りがないか様子をみながら使い続けることが大切です。

矯正後の歯が動きやすいため

歯科矯正をした後は歯が動きやすいため、位置が変わらないようにリテーナーの装着が必要です。

特に、治療後一定期間は特に歯が動きやすく、しばらくの間は24時間保定を行わなければいけないケースもあります。

歯が動きやすい時期は特に後戻りの可能性が高まるため、注意が必要です。

骨格の影響による変化を防ぐため

リテーナーには、骨格の影響による歯並びの変化を防ぐ効果も期待できます。

子どもの場合、成長期で顔の骨格が変わる可能性がありますが、大人でも加齢によって顎や筋肉が変化することで、歯並びが変わる可能性があります。

そのため、保定を行いながら経過観察を行うことが大切です。


■リテーナーの装着時間と保定期間

保定期間中は、3ヶ月に1回の頻度でメンテナンスを受けながらリテーナーを装着します。

自己判断でリテーナーを装着する時間を変えず、歯科医師の指示に従って保定期間を過ごしましょう。

装着時間と保定期間の目安は以下の通りです。

矯正完了~1年間

矯正完了から約1年間は、1日20時間以上のリテーナーの装着が基本です。

この時期は特に歯が移動しやすい状態であるため、食事や歯磨きの時間を除き、1日中装着する意識で生活しましょう。

後戻りの予防において最も重要な時期で、この時期にしっかり保定を行うことで後戻りを防止できる可能性が高まるとされています。

2年目~3年目

矯正完了から2〜3年目以降は、夜間のみの装着(1日約8時間)に移行します。

この時期になると、日中にわずかに歯が動いた場合でも夜間のみの保定でもとの位置に戻せます。

様子を見ながら少しずつ装着時間を短縮できる場合もありますが、自己判断で外さないように注意が必要です。

特に夜間は歯ぎしりや食いしばりの負荷がかかるケースもあるため、就寝時のリテーナーが歯の移動を防ぐのに効果を発揮します。

3年目以降

矯正完了から3年目以降は、個人の歯の状態に合わせた保定を行う時期です。

2日に1回の装着や週に数回の装着、夜間の装着を継続するなど、人によって管理方法が異なります。

定期検査で歯の状態を確認し、どの程度安定しているか確認したうえで適切な方法が提案されるため、歯科医師の指示に従ってリテーナーを使用しましょう。


■歯科矯正後のリテーナーは一生必要?

リテーナーは必ずしも一生装着しなければいけない装置ではありませんが、可能なかぎり長く使用するのが理想的です。

個人差もありますが、一般的にリテーナーが必要な期間は、少なくとも矯正にかかった期間と同じくらいの期間だとされています。

ただし、人の歯は少しずつ動き続けているため、きれいな歯並びを維持したい場合は、その後も装着を続けるのが望ましいです。

特に、歯並びに影響を及ぼす口周りの癖(口腔習癖)がある場合は、放置することで歯並びが再び乱れる原因になります。

24時間装着を続ける必要はありませんが、歯科医師に相談のうえで、1日数時間や就寝時のみなど、装着を継続することでより整った歯並びを維持しやすくなるでしょう。


■リテーナーを自己判断でやめるリスク

リテーナーは、歯科医師の指示に従って装着時間を調整していく方法が基本です。

自己判断でやめると、以下のリスクがあるため注意しましょう。

  • 歯並びや噛み合わせが再び乱れる
  • リテーナーが合わなくなる
  • 再び歯科矯正を受ける必要がある

それぞれのリスクについて解説します。

歯並びや噛み合わせが再び乱れる

保定期間中にリテーナーの装着を中断すると、歯並びや噛み合わせに再び問題が生じる可能性があります。

上下の噛み合わせが悪くなり、歯に負担がかかったり、顎の関節に違和感を覚えたりするだけでなく、肩こりや頭痛などの症状につながる場合もあります。

歯科医師の指示を守らずに、自己判断でリテーナーの装着をやめると、トラブルが生じやすくなるため注意が必要です。

リテーナーが合わなくなる

保定期間中に歯が動くと、リテーナーが合わなくなる恐れがあります。

特に、歯が動きやすい期間中は、リテーナーの装着を1日怠っただけではまらなくなってしまう可能性があります。

リテーナーが装着できなくなった場合は、調整や再製作が必要です。

再び歯科矯正を受ける必要がある

リテーナーをやめることで歯並びや噛み合わせに問題が生じた場合、再び歯科矯正を受ける必要性が出てきます。

通院の手間やモチベーションの低下だけではなく、治療費も高額になるため、身体的・精神的な負担につながります。

歯が大きく動いてしまうと、リテーナーだけでは調整が難しくなるため、装着を怠らない、気付いたらすぐ対処するなどの対応が必要です。


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■リテーナーの装着を怠ってしまった場合の対処法

リテーナーの装着を怠ってしまった場合は、放置する期間が長いほど歯並びや噛み合わせが悪化しやすくなるため、気が付いた時点ですぐに対処することが大切です。

ここからは、リテーナーの装着を怠ってしまった場合の対処法を紹介します。

すぐに再装着する

少しのズレであればリテーナーがはまる可能性があるため、可能であればすぐに再装着してください。

少しきつい、締め付けを強く感じるという程度であれば、そのまま装着しても問題ないケースが多いです。

ただし、痛みが強い・リテーナーが浮くなどのケースでは後戻りが進行している可能性があるため、無理にはめると歯のダメージや破損の原因になります。

そのまま放置していると再治療が必要な状態まで歯が動いてしまう恐れもあるため、リテーナーがはまらなくなったら早めに歯科医院を受診して指示を仰ぎましょう。

リテーナーの再製作を依頼する

リテーナーが使用できなくなった場合は、早めに再製作を依頼してできるだけ早く保定を再開しましょう。

歯が大きく動く前にリテーナーの調整や再製作ができれば、歯科矯正を再び行わなくて済む可能性が高まります。

最初のリテーナーの費用を無料としている歯科医院もありますが、紛失や破損による再製作は追加料金が発生するケースも多いため、正しく装着しつつ、大切に扱うことが大切です。


■歯科矯正後の後戻りを防ぐための工夫

歯科矯正後は、リテーナーの適切な装着に加え、以下のように後戻りを防ぐための工夫が大切です。

  • 定期メンテナンスを怠らない
  • 口腔習癖を改善する
  • 虫歯や歯周病を予防する

それぞれの工夫について解説します。

定期メンテナンスを怠らない

保定期間中は定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受けることが大切です。

保定期間中のメンテナンスでは、歯並びや噛み合わせに問題がないか、リテーナーは適切に機能しているか、破損はないかなどをチェックします。

歯並びがきれいに整うと治療へのモチベーションが維持しにくくなり、通院を怠ってしまう方もいます。

しかしメンテナンスを受けないと、口内に発生したトラブルに気が付くのが遅れ、歯並びに影響を及ぼす可能性が高まるため、歯科医師の指示に従って通院することが大切です。

口腔習癖を改善する

歯科矯正を行い、保定期間が終了しても、口腔習癖が改善されていないと再び歯が乱れやすくなります。

以下のような癖がある方は、早めに改善することが大切です。

  • 歯ぎしり・食いしばり
  • 指しゃぶり
  • 爪を噛む癖
  • 舌を噛む・吸う癖
  • 舌で歯を押す癖
  • 頬の片方で咀嚼する癖
  • 口呼吸・お口ポカン
  • 頬杖
  • うつ伏せ寝

これらの癖は、歯並びや噛み合わせが悪くなる後天的要因として挙げられます。

歯並びが悪くなった原因が口腔習癖である場合、歯科矯正を行っても再び同じ理由で歯並びが悪くなる可能性があります。

そのため、口腔習癖は歯科矯正を受ける前、または同時進行で治療するのが望ましいです。

口腔習癖は、永久歯に影響を及ぼす前に小児矯正で治療するのが推奨されているため、小さなお子さんがいる方は、将来の歯並びを考慮して小児矯正を検討することをおすすめします。

虫歯や歯周病を予防する

後戻りを防止するためには、虫歯や歯周病の予防も大切です。

虫歯や歯周病があると、リテーナーを装着できなくなる可能性があります。

特に、取り外しができないリテーナーを装着している場合は、装置の周りに汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、普段よりも徹底した口腔ケアが必要です。

保定期間中の定期メンテナンスでは、歯の動きのほかに、これらのトラブルが起こっていないかの確認も行います。

必要に応じて、口内の衛生状態のチェックや歯のクリーニングを受けることも可能です。


■保定期間とリテーナーに関するQ&A

ここからは、保定期間とリテーナーに関するQ&Aを紹介します。

保定期間中の食事に注意点はありますか?

リテーナーの種類にもよりますが、せんべいやナッツなどの硬いものの食べすぎは歯に負荷をかけ、歯並びに影響する可能性があるため控えましょう。

また、固定式のリテーナーの場合は、キャラメルやガムのような粘着性のあるものにも注意が必要です。

可撤式のリテーナーを使用している場合は、食事の際は必ず外しましょう。

保定期間中に通院できない場合はどうしたらいいですか?

長期間通院できない場合は、早めに歯科医院に相談して適切な対応を受けましょう。

可能であれば、ライフイベントを考慮しつつ同じ歯科医院で長期的に治療を受けられるのが望ましいです。

事前に予定が分かる場合は、歯科医院に相談することで通院できない期間の長さに応じた対応が受けられる可能性があります。

ただし、引っ越しやその他の環境の変化によって通院が難しくなる場合は、通いやすい歯科医院に転院したほうがよい場合もあります。

その場合は、リテーナーの再製作で追加費用が発生する可能性がありますが、期間を空けすぎると後戻りのリスクが高まるため注意が必要です。

保定期間中に親知らずが生えたらどうなりますか?

保定期間中に生えた親知らずは、歯並びに影響を及ぼす可能性があるため、状態によっては抜かなければいけません。

歯科矯正中は埋まっており、抜歯に伴うリスクが高いと判断された親知らずは、萌出を待ってから抜く必要がありますが、そのタイミングが保定期間と重なるケースがあります。

真っ直ぐ萌出した親知らずは放置しても問題ない可能性がありますが、隣接する歯を押して歯並びを乱す可能性がある親知らずは、後戻りのリスクを回避するために抜歯の対象になります。

いずれの場合も、親知らずとリテーナーの慎重な管理が大切です。

また、炎症や虫歯を伴う親知らずがある場合は、保定期間中であっても抜く可能性があります。


■まとめ

歯科矯正後の保定期間は一生と定められているわけではありませんが、歯の動き方や歯科矯正後の歯の状態によっては継続的なリテーナーの装着が推奨されるケースもあります。

特に、歯並びを整えてから一定期間の間は歯が後戻りしやすいため、歯科医師の指示に従って必ずリテーナーを装着し、自己判断でやめることがないようにしましょう。

ただし、万が一後戻りしてしまった場合でも、軽度であれば部分矯正で対応できる可能性があります。

その場合は、早めに歯科医院を受診して対応することが大切です。

名駅大森ピア歯科・矯正歯科では、矯正治療から保定、メンテナンスまで、歯科矯正を全面的にサポートいたします。

また、一般歯科や目立たない歯科矯正まで幅広く対応しているため、一人ひとりの症例や希望に合わせた治療法の提案が可能です。

初めての方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


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