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歯列矯正をすると痩せるの?噂の真相を徹底解説


「歯列矯正をしていると痩せるらしい」そんな噂話を耳にした経験はありませんか?

歯列矯正がダイエットにも効果があるとしたら、前向きに治療を進められそうです。しかし、実際のところ、歯列矯正が本当にダイエットに結びついているのか半信半疑の部分もあるでしょう。

この記事では「歯列矯正すると痩せる」そんな噂の真相について解説します。

この記事を読むと歯列矯正がダイエットに効果的だと言われている理由や、ダイエット以外の効果についても理解できます。

歯列矯正している方や、これから治療を始める方はぜひ参考にしてください。

「歯列矯正で痩せる」の真相は?

結論から述べると、「歯列矯正で痩せる」は一部本当です。その理由の多くは食事に関するもので、歯列矯正中から歯列矯正後に渡って痩せる効果が得られます。

ただし、全ての方が歯列矯正で痩せるわけではありません。歯列矯正の目的はダイエットではなく歯並びの改善です。歯並びの改善を進めていく中で、食事量や回数などの食生活が変化し、間接的にダイエットに繋がっているケースがあります。そのため、歯列矯正をしても食生活に変化がなければ痩せません。

歯列矯正をしているから必ず痩せられるわけではありませんので注意しましょう。

歯列矯正で痩せる理由


歯列矯正して痩せる主な理由は食事に関係しています。口の中に装置を装着して生活するため、食べるものや食べる回数が変化します。その結果、ダイエットにつながるケースもあります。その他にも噛み合わせが改善されるので、咀嚼しやすくなる点も痩せる理由の一つです。

 

これら、歯列矯正で痩せる理由について詳しく解説していきます。「噛み合わせの改善・間食が減る・一時美容業界系に食欲がなくなる」この三つに分けて説明しますので参考にしてください。

 

噛み合わせの改善


歯列矯正の治療が終わると噛み合わせが改善されます。歯並びが改善されると食事中の咀嚼を正しく行えるようになります。ただしく咀嚼できるので噛む回数が自然と増え、満腹中枢が刺激されるのが痩せる理由の一つです。これまでの食事よりも少ない量で満腹感を得られるため、食べすぎ防止に繋がるでしょう。歯並びが悪い状態の時はよく噛まずに飲み込んでしまう方も多くおり、どうしても食事の量が多くなります。

 

また、歯並びがよくなるとフェイスラインがスッキリするケースもあるでしょう。歯の高さが違ったり、被せ物や詰め物の影響で一部の歯にだけ負担がかかります。歯列矯正により歯並びが改善されると歯にかかる負担が分散され、顎周りのバランスが整い痩せたように見えます。体重的には変化がなくても見た目が痩せて見えるため、歯列矯正で痩せたと感じる方が多いです。

 

間食が減る


歯列矯正はお口の中に装置を装着するため、歯磨きが難しくなります。ワイヤー矯正の場合、どうしても食べ物のカスが装置と歯の間に挟まってしまい、歯ブラシだけでのお手入れは難しいです。歯列矯正をしていない時と比べて虫歯になりやすい状態ですので、食事の後の丁寧なお手入れは必須です。

 

また、マウスピース矯正の場合でも食事の後は歯ブラシをし、またマウスピースを装着しなければなりません。食事のたびにお口のお手入れは必須です。

 

このように歯列矯正中はお口のお手入れをこまめに丁寧にしなければなりません。そのため、お口のお手入れが面倒だと感じる方は食事の回数が少なくなっていきます。普段は間食してしまう方でも、

「これを食べたら歯ブラシしなくちゃだしな…」と間食を我慢する傾向にあります。

 

間食が減れば自然とダイエットにつながるでしょう。

一時的に食欲がなくなる


歯列矯正の装置は慣れるまで不便に感じる方が大半です。違和感を感じて食事が控えめになる方も少なくありません。これまで通りの食事がしにくく、おかゆやゼリーなどの食べやすいものばかり食べる方もいるでしょう。

 

また、歯列矯正の効果が出てきて痛みを感じる方もいます。歯が正しい位置に移動するのですが、歯が動く痛みにより食欲がなくなる方も多いです。痛みは長く続くわけではありませんが、痛みが落ち着くまでの間、食事の量が減り痩せてしまうのです。

 

歯の動きの痛みが落ち着いても、ワイヤーが口の中に当たって口内炎ができたり、舌に傷ができて痛みを感じる方もいるでしょう。そういったお口の中のトラブルは歯列矯正始めた頃には多く発生します。トラブルが少なくなれば食事の量も元通りになるでしょう。

歯列矯正で顔が痩せると感じる理由


歯列矯正で痩せると言われているのは体型だけではありません。顔周りがスッキリしたと言われるケースもあります。歯列矯正と顔周りの関係性はどこにあるのでしょうか。歯列矯正が顔痩せに与える影響について解説します。

 

体型のダイエットは筋トレや有酸素運動などさまざまな方法がありますが、顔周りのダイエットは難しいと感じている方もいるでしょう。お口の中とフェイスラインは実は深い関係があります。

咬筋の衰え

 

歯列矯正をスタートしたばかりの頃はお口の中の違和感や痛みから食事の回数が減ったり、柔らかい食べ物を好んで食べるようになるとご紹介しました。こういった食生活の変化により噛む回数がへると咬筋と呼ばれるお口周りの筋肉が痩せてしまいます。入院中、体を動かさないと筋肉が痩せてしまうのと同じで、咬筋も噛む回数が減ると痩せるのです。

 

痩せると聞くといいように聞こえますが、使わない筋肉が衰えてしまうのと同じです。そのまま咬筋を使わない生活をしていると、いざというときに食べ物を上手く噛めないなどの状態に陥ります。

 

咀嚼は人間にとって大切な行為ですので、お口のトラブルが落ち着いたらこれまで通りの食事をするようにしましょう。噛む食事を継続すると咬筋もこれまで通りに戻っていきます。

抜歯による顔周りの変化


歯列矯正の治療をする際に親知らずの抜歯を行うケースがあります。親知らずはお口の中でも外側、フェイスラインに近い位置にありますので、抜歯によりフェイスラインに影響を与える場合もあるでしょう。

 

実際には痩せてはいないのですが、親知らずの部分がなくなるので顔全体が小顔に見える効果があります。歯列矯正に直接関係はしませんが、治療前に親知らずを抜いていた事実が要因となって顔周りが痩せたように見られるのです。

歯並びの改善


歯列矯正の目的は歯並びの改善です。歯並びの改善は見た目が綺麗になるだけでなく、噛み合わせも改善されます。ガタガタの状態で咀嚼をしていると、一部の歯にばかり負担をかけてしまうでしょう。また、同じ歯でしか噛む行為をしなくなる方も少なくありません。

 

歯列矯正が終わり、歯並びが綺麗になるとお口全体で咀嚼できるようになります。すべての歯を利用して食事をするため顔全体のバランスも整うようになります。歯列矯正前は左右の歪みがあった場合でも治療後、歪みがなくなるケースもあるでしょう。このように顔全体が整うので、体重的に痩せていない場合でも顔周りが痩せたように見られます。

歯列矯正のその他の効果


歯列矯正すると痩せると言われる要因について解説してきました。歯列矯正は歯並びを良くするだけなく、副次的に他の面で良い効果をもたらす場合があります。

 

歯列矯正が与える「痩せる」以外の効果についてご紹介します。お口の健康は全身の健康につながると言われていますが、それだけ歯列矯正がもたらすものは大きいです。

 

歯列矯正のその他の効果を三つご紹介します。

虫歯・歯周病予防


虫歯は普段のお手入れで手が届かないような隙間に発生するケースが多いです。歯と歯の間や、歯が重なっている部分などは特に歯ブラシで汚れを書き出すのは難しく、虫歯になりやすいでしょう。歯並びが悪い方の場合、歯ブラシではお手入れできない部分が多く、虫歯が多くなってしまいます。

 

歯周病に関しても、歯並びが悪いことが影響します。一部の歯にばかり負担がかかるような食事をしていると、その歯や周りの歯周組織にも負担がかかるでしょう。その状態が長く続くと歯周病に罹患するリスクも高まります。

 

このように歯並びの悪さは虫歯や歯周病に関係します。そこで歯列矯正で歯並びを改善すると虫歯予防、歯周病予防につながるのです。正しい噛み合わせを得られれば、お口トラブルの根本的な解決に結びつきます。

 

他にも歯並びが良くなると正しい咀嚼が可能です。食事中の噛む回数が増えるため、唾液の分泌が良くなり口腔内を清潔に保ちやすくなります。その結果虫歯予防、歯周病予防につながるのです。

食べ物の消化・吸収が良くなる

 

この記事では咀嚼や噛み合わせのもたらす影響について何度か解説してきました。歯列矯正で噛み合わせが改善されると咀嚼もしやすくなります。

咀嚼がきちんと行えると、食べ物を飲み込みやすくなるだけでなく、満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止にもなります。反対に咀嚼がうまく行えず、食べ物を丸呑み状態にしてしまうと胃や腸への負担が大きくなるでしょう。消化不良を起こしてしまうケースもあります。

 

胃腸に余計な負担をかけないためにも食事中の咀嚼は十分に行うべきです。また、歯列矯正は十分な咀嚼を行える口元へと導く治療でもあります。

 

治療当初は上手く咀嚼できずに苦労するかもしれませんが、咀嚼する力は改善されますのでまずは治療に専念しましょう。

肩こりの改善


噛み合わせの重要性はお口の中や顔周り以外にも関係してきます。頭痛や腰痛、肩こりの原因が噛み合わせの悪さが原因となっているケースも存在します。

 

噛み合わせが悪いとお口の中で負担がかかる部分とそうではない部分が発生します。たかが食事中の咀嚼でも一部の歯にばかり負担がかかってしまうと、血行が悪くなり、いずれ身体への不調へとつながる可能性があるのです。

 

自分には強く噛む癖はない、食事中の咀嚼だけでそこまで影響がでるの?と疑問に感じる方もいるでしょう。一回の食事では負担は大きくないですが、毎回の食事で負担がかかりますし、それが長年続くと少しずつ歪みが発生します。ストレッチやマッサージなど、肩こり改善のためにさまざまなことを行っていても改善されない場合はお口に原因があるかもしれません。歯列矯正はこういった肩こりの改善につながる場合もあるのです。

まとめ

歯列矯正で痩せるのか、また、痩せると言われる理由についてご紹介します。歯列矯正が直接ダイエットに結びつくわけではありませんが、間接的にダイエットにつながる要因になっている場合が多いです。

 

歯列矯正はダイエットを目的としているものではなく、正しい噛み合わせに導くことが目的です。ただ、正しい噛み合わせを手にいれると、フェイスラインがスッキリして見えたり、虫歯予防、肩こりの改善など他の部分にも良い影響を与えます。

 

治療中は不便な事柄が多いですが、その後得られる効果は大変大きいものですので、頑張って治療に専念しましょう。