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矯正で人中の長さに変化はある?知っておきたい人中への影響と対策

矯正で人中の長さに変化はある?知っておきたい人中への影響と対策

矯正治療は歯並びを整えるだけでなく、顔全体の印象にも大きな影響を与える可能性があります。


特に、人中の見え方は多くの人が気にするポイントの一つです。矯正治療で人中の長さそのものが変わることはありませんが、歯の位置や口元の形状の変化により、人中の印象が変わることがあります。


この記事では、矯正治療が人中に与える影響や、理想的な人中の長さ、矯正治療の種類による違い、そして治療後のケア方法まで、幅広く解説していきます。


■矯正で人中の長さは変わる?

矯正で人中の長さは変わる?


矯正治療は主に歯並びを整えることを目的としているため、直接的に人中の長さを変えることはありません。


しかし、歯の位置や口元の形状が変化することで、人中の見え方や印象が変わる可能性があります。これは、顔全体のバランスが変わることによる錯覚のような現象です。


ここでは、人中が長く見えるケースと短くなったように感じるケースについて解説します。

人中が長く見えるケース

人中が長く見えるケースには、以下のようなものがあります。


  • 矯正装置装着による一時的な口元のボリューム増加
  • 矯正期間中の表情筋の衰え
  • 出っ歯の改善に伴う前歯の後退による皮膚の緩み
  • 非抜歯矯正による歯列の前方拡大
  • 上顎前突(出っ歯)の改善による口元の位置変化

矯正装置の装着で口元にボリュームが出たり、出っ歯の改善で前歯が後退し皮膚が緩んだりすると、人中が伸びたように見えます。


非抜歯矯正で歯列が前方に広がると、口元が突出して人中が長く感じられることもあります。主に見た目の印象による変化であり、実際の長さは変わっていません。

人中が短くなったように感じるケース

人中が短くなったように感じるケースには、以下のようなものがあります。


  • 出っ歯の改善による口元の突出感の解消
  • 抜歯矯正による口元の引っ込み
  • 矯正治療による顔全体のバランス改善
  • 上唇の位置や形状の変化
  • 口輪筋の緊張緩和

出っ歯の改善で前歯が後退すると、口元の突出感が解消され、唇に力を入れずに自然に口が閉じられるようになった結果、鼻の下が引っ張られなくなり、人中が短く見えます。


また、抜歯矯正で口元が引っ込んだり、全体的な顔のバランスが改善されたりすると、相対的に人中が短く感じられる場合もあります。


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■人中の平均的・理想的な長さは?

人中の平均的・理想的な長さは?


人中の平均的な長さは、日本人の場合約1.5cmとされていますが、顔全体のバランスによって個人差があり、2cm程度でも自然に見える場合もあります。


美容的観点では、人中の長さと下唇からあご先までの長さの比率が1:2になることが理想とされ、『黄金比』と呼ばれます。


簡単な目安として、人差し指1本分が人中に、2本分の長さが顎に当てはまる比率が、バランスの取れた印象を与えるでしょう。


ただし、人中の長さだけでなく、顔の他のパーツとの調和も重要です。


年齢とともに人中が長くなる傾向がありますが、短すぎても不自然な印象を与える可能性があるため、個々の顔立ちに合わせた適切な長さを見極めることが大切です。

■人中の見え方に影響を与える要因

人中の見え方に影響を与える要因


矯正治療を行う際には、人中の印象が変わる可能性があるため、注意が必要です。ここでは、人中の見え方に影響を与える要因について解説します。

口元の突出感の変化

上の前歯が前方に突出している『上顎前突』、いわゆる出っ歯の場合、鼻の下の皮膚が引っ張られて人中が長く見える傾向があります。


矯正治療によって前歯の位置が改善されると、口元の突出感が軽減され、人中の印象も変わるでしょう。


また、下顎の位置も重要です。下顎が後退している場合は、口を閉じる際に人中が引き伸ばされやすくなります。


逆に、適切な噛み合わせが保たれていれば、人中の長さも自然な状態に保たれやすいでしょう。


口呼吸の習慣も口元の突出感に影響を与え、常に口が開いた状態だと前歯が突出しやすくなり、結果として人中が長く見える可能性があります。

上唇の位置や形状の変化

矯正治療で前歯の位置が変化すると、唇の厚みや傾斜角度が変わる場合があります。


例えば、出っ歯の改善により前歯が後退すると、上唇がより自然な位置に収まり、人中が短く見えたり、矯正装置の装着により一時的に唇が前方に押し出されたりする場合もあります。


特にマウスピース矯正では、装置の厚みが薄いため、上唇への影響が最小限に抑えられるでしょう。


さらに、治療中の口腔周囲筋の変化も上唇の形状に影響を与えます。

顔全体のバランスの変化

矯正治療は顔全体のバランスに影響を与え、結果として人中の見え方も変化します。


歯並びや噛み合わせが改善されると、顔の筋肉の使い方が均等になり、左右対称性が向上することで顔全体の印象が変わり、人中の見え方も変化する可能性があります。

また、Eライン(鼻尖と顎の先端を結ぶライン)と唇の関係も矯正治療によって変わる場合があります。


例えば、上下顎の前後関係が改善されると、口元がすっきりして見え、人中の印象も変わるでしょう。


さらに、鼻唇角(鼻の付け根から上唇までのラインの角度)も矯正治療によって変化する可能性があり、これも人中の見え方に影響を与えます。

■矯正治療の種類と人中の見え方

矯正治療の種類と人中の見え方


矯正治療の種類によって、口元の形状や唇の位置が変わり、人中の見え方に違いが生じる場合があります。


治療中や治療後の変化については、事前に歯科医師とよく相談し、3Dシミュレーションなどを活用して、予想される結果をイメージしましょう。


ここでは、矯正治療の種類と人中の見え方について解説します。

表側矯正:口元にわずかな膨らみが生じる

表側矯正では、歯の表面に装置を装着するため、矯正中は口元にわずかな膨らみが生じ、人中が長く見える可能性があります。


装置の厚みは約4mmで、この厚みが唇を前方に押し出すため、口元が突出したように見えます。特に、治療開始直後は違和感を覚えやすいですが、多くの場合、時間とともに慣れていきます。


ただし、装置を外した後の口元の変化を正確に予測することは難しく、個人差が大きいのが特徴です。


治療終了後、装置を外すと口元の突出は解消されますが、歯の位置の変化によって、最終的な口元の形状が決まります。

裏側矯正:見え方に変化はなし

裏側矯正は、装置を歯の裏側に取り付けるため、見た目の変化がほとんどなく、人中の見え方にも直接的な影響を与えにくいです。


矯正治療中も自然な口元の印象を保ちたい方に適しています。また、裏側矯正は舌側に装置があるため、前歯を後方に移動させやすく、出っ歯の改善に効果的です。


これにより、結果として人中が短く見える可能性があります。ただし、初期の違和感や発音への影響には注意が必要です。

マウスピース矯正:ほとんど影響を与えない

マウスピース矯正は厚みが約0.5mm程度と非常に薄いため、装着時の人中の見え方にはほとんど影響を与えません。


変化がほとんどないため、治療中も自然な表情を保て、日常生活への影響を最小限に抑えられます。


また、マウスピースは取り外し可能なため、食事や重要な場面では外すことができ、柔軟性が高いのが特徴です。


ただし、マウスピース矯正は複雑な歯の移動には不向きな場合があり、適応症例が限られることがあります。治療効果を最大限に引き出すためには、指示通りの装着時間を守ることが重要です。

■後悔しないための矯正治療計画

後悔しないための矯正治療計画


後悔しない矯正治療を実現するためには、綿密な計画と準備が不可欠です。


信頼できる矯正歯科の選択、十分な事前相談と理解、適切な治療方法の選択、そして定期的なメンテナンスの重要性を理解しましょう。


ここでは、後悔しないための矯正治療計画について解説します。

信頼できる矯正歯科を選ぶ

信頼できる矯正歯科を選ぶ際の重要なポイントは以下の通りです。


  • 日本矯正歯科学会の認定医または専門医が在籍している
  • 治療内容やリスクについて詳しく説明してくれる
  • 具体的な治療計画とスケジュールを提示してくれる
  • 複数の治療方法を提案してくれる
  • 費用について明確な説明がある
  • アフターケアやフォロー体制が整っている
  • コミュニケーションを取りやすい雰囲気がある

ポイントを総合的に評価し、自分に合った矯正歯科を選ぶことが、後悔のない矯正治療につながります。一つの医院だけでなく、複数の医院でカウンセリングを受けて比較検討すると良いでしょう。

事前の十分な相談と理解

初回のカウンセリングでは、自分の症状や希望を詳しく伝え、歯科医師の見解を聞きましょう。治療計画、期間、費用、予想される結果などについて、具体的に説明を受けることが大切です。


また、治療中の注意点や必要なケアについても確認しておきましょう。疑問点や不安な点は、遠慮せずに質問することが重要です。


必要に応じて、3Dシミュレーションなどを活用し、治療後のイメージを具体的に把握することも有効です。


複数回のカウンセリングを重ね、十分に理解と納得をした上で治療を開始することをおすすめします。

適切な治療方法の選択

治療方法には、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など様々な選択肢があります。それぞれの特徴や利点、デメリットを理解し、自分の症状や生活スタイルに合った方法を選びましょう。


例えば、見た目を気にする方は裏側矯正やマウスピース矯正が適しているかもしれません。また、抜歯の必要性についても慎重に検討する必要があります。


治療期間や費用、メンテナンスの頻度なども考慮に入れましょう。さらに、治療中の口腔ケアの方法や、装置の管理方法についても十分に理解しておくことが重要です。

定期的なメンテナンスを受ける

矯正治療の成功と長期的な口腔健康の維持には、定期的なメンテナンスが不可欠です。治療中は、通常1〜2ヶ月に1回程度の定期検診を受けましょう。


定期検診では、歯の移動状況や装置の調整、口腔衛生状態のチェック、治療の進捗状況や今後の見通しについて説明を受けられます。


定期的な通院を怠ると、治療効果が低下したり、予期せぬトラブルが発生したりする可能性があります。


さらに、治療終了後も定期的なメンテナンスが重要です。リテーナーの管理や歯並びの安定性の確認、口腔衛生指導などを受けることで、治療結果を長期的に維持できます。


定期的なメンテナンスを通じて、歯科医師とのコミュニケーションを継続することも、後悔しない矯正治療の重要な要素です。

■矯正治療以外で人中を短くする方法

矯正治療以外で人中を短くする方法


矯正治療を終えた後も、人中の長さが気になる方もいらっしゃるでしょう。


実際の長さを変えることは難しいですが、見た目の印象を変える方法にはメイク、美容医療、表情筋トレーニングなどがあり、それぞれのアプローチで人中を短く見せられます。


ここでは、それぞれの方法について解説します。

メイクで短く見せる

矯正治療後の口元をさらに魅力的に見せるために、メイクテクニックを活用しましょう。


上唇の輪郭をやや大きめに描くことで、人中が短く見える効果があります。リップライナーを使用する際は、実際の唇の形よりも1mm程度上に描くのがポイントです。


また、鼻の下に逆三角形のシェーディングを入れると、人中がさらに短く見えます。上唇の中央上部にハイライトを入れるのも効果的です。


メイクテクニックを組み合わせることで、矯正治療で整えた歯並びとバランスの取れた、若々しい印象の口元を演出できるでしょう。

美容医療で短く見せる

矯正治療後にさらなる改善を求める場合、美容医療の選択肢もあります。


人中短縮ボトックスは、上唇の筋肉にボトックスを注入し、口輪筋の動きを抑制することで人中を短く見せる効果があります。効果は3〜6ヶ月程度持続し、定期的な施術で維持できるでしょう。


また、唇にヒアルロン酸を注入する方法もあります。上唇のボリュームを増やすと、相対的に人中が短く見える効果が期待できます。


美容施術は、矯正治療で改善した歯並びと相まって、さらにバランスの取れた口元を作り出します。ただし、美容医療は医療行為であるため、信頼できる医師との相談が不可欠です。

表情筋のトレーニングをする

矯正治療後も継続的なケアとして、表情筋トレーニングを行いましょう。


『チークアップエクササイズ』は、両目の下に人差し指を当て、頬の筋肉を動かしながら20回程度繰り返す方法です。


また、『イウ体操』と呼ばれる、口角を横に引いて『い』の形を作り、その後口をすぼめて『う』の形にする動作を繰り返すエクササイズも効果的です。


表情金のトレーニングは、口周りの筋肉を引き締め、たるみを改善して、人中が短く見える効果が期待できます。


矯正治療で整えた歯並びを活かしつつ、さらに若々しい印象を維持するために、日常的に取り入れると良いでしょう。ただし、効果の現れ方には個人差があるため、継続的な実践が重要です。

■まとめ

矯正治療は人中の長さを直接変えるものではありませんが、歯の位置や口元の形状変化により、人中の印象が変わる場合があります。


治療の種類や個人の状態によって影響は異なり、適切な治療計画と定期的なメンテナンスが重要です。また、メイクや表情筋トレーニングなど、補完的な方法も活用しましょう。


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