お子様をお持ちの保護者様は、子どもの歯並びの乱れに関心がある方も多いかと思います。
子どもの歯並びに関連して、突然ですが、ここでクイズを1問出します。皆様は、「歯並びを乱れさせる原因」は何だと思いますか?
遺伝?生まれつき?
遺伝や生まれつきなど、先天性の原因もありますが、実は、歯並びを乱れさせる最大の原因は「子どもの頃の悪い癖・悪い習慣」と考えられています(※)。
(※)当院の見解です。
舌癖・頬杖・口呼吸など、子どもの頃に悪い癖・悪い習慣があると顎がしっかり育ちにくく、歯並びが乱れやすいです。
今回は、「歯並びの乱れと顎の成長不足の深い関係」について、お話しします。
目次
■悪い癖・悪い習慣が顎の成長不足→歯並びの乱れをひき起こすメカニズム
理由1.悪い癖・悪い習慣があると、顎の成長不足をひき起こしやすくなります
小さな子ども、特に、8歳ごろまでの、顎の骨が未成熟でやわらかい時期には、お子様の悪い癖・悪い習慣に注意が必要です。小さな子どもの時期の、以下のような、悪い癖・悪い習慣は、顎の成長不足をひき起こしやすくなります。
[顎の成長不足をひき起こしやすい、小さな子どもの時期の悪い癖・悪い習慣]
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舌癖(ぜつへき):上下の前歯のあいだにチロチロと舌を出す、前歯で舌先を噛む、など
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頬杖
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指しゃぶり
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誤った飲み方:頬の筋肉で押し込むように飲む、下顎をしゃくって飲む、など
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誤った噛み方:片側の歯ばかりで噛む、前歯ばかりで噛む、など
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口呼吸
上記のような悪い癖は、偏った力が口にかかりやすいです。偏った力がかかり続けると、顎の筋肉や顎の骨格バランスに異常が生じやすく、顎の成長不足がひき起こされやすくなります。
また、誤った飲み方や口呼吸は、本来、正しい飲み方や鼻呼吸で鍛えられるはずの顎周りの筋肉(ごっくんと飲み込む筋肉、鼻で息を吸い込む筋肉)が十分に鍛えられません。
顎周りの筋肉が十分に鍛えられないと、顎の骨の成長にも悪影響がおよびやすいです。顎の骨への悪影響により、しっかり顎が成長せず、小さい顎のまま大人になってしまうことがあります(下顎が引っ込んだ口ゴボ・顎無し顔・ゴリラ顔になる大きな原因の一つ)。
理由2.顎が小さいまま成長すると、生え変わりの際に永久歯が変な方向に生えやすく、歯並びの乱れが起きやすいです
上記のような子どもの頃の悪い癖・悪い習慣が原因で、顎が小さいまま成長してしまうことがあります。
顎が小さいまま成長すると、乳歯から永久歯への生え変わりの際、永久歯がまっすぐ生えてくるスペースが不足します。顎が小さいまま成長した子どもは、顎のスペース不足により、歯がねじれて生えてきたり、歯が重なって生えてくるなど、永久歯が変な方向に生えやすく、歯並びが乱れるケースが非常に多いです。
■5~8歳ごろまでに行う小児矯正「咬合誘導」で悪い癖・悪い習慣の改善にアプローチ
◎咬合誘導により悪い癖・悪い習慣を改善し、顎の成長をうながすことで、将来の綺麗な歯並びを目指します
歯並びを乱れさせる大きな原因になる、小さな子どもの時期の悪い癖・悪い習慣。
悪い癖・悪い習慣を改善し、顎の成長をうながす歯科治療には、小さな子どもの時期(5~8歳ごろまで)に行う小児矯正「咬合誘導(こうごうゆうどう)」があります。
咬合誘導では、悪い癖・悪い習慣を改善し、顎の成長を促すことで、お子様の、将来の綺麗な歯並びの獲得を目指します。
[咬合誘導 -5つの目的-]
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顎の健全な成長を促す
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正しいお口の使い方(正しく飲む、正しく噛む)を身につける
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舌位置の正常化
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噛み合わせの正常化(顎の位置の正常化)
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口呼吸を身につける(会話やお食事以外のときは、口を閉じる習慣を身につける)
正しい舌の位置(スポット)
口を閉じたとき、上の前歯の裏側の歯ぐきに、舌先がふれている
正しい噛み合わせ(正常な顎の位置)
上の奥歯1本に対し、下の奥歯2本が、歯の山(上の▽)と谷(下の△△)でしっかり噛み合っている(1歯対2歯)
【お子様の悪い癖・悪い習慣、歯並びの乱れでお悩みの方はお気軽にご相談ください】
名駅大森ピア歯科 矯正歯科では、5~8歳ごろの小さなお子様を対象にした小児矯正「咬合誘導」を行っています。
[当院の咬合誘導の種類]
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ムーシールド
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プレオルソ
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マイオブレイス
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チンキャップ
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インビザラインファースト
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床矯正(拡大装置)
当院の咬合誘導については、ブログにて詳しくご説明しています。併せてご参照ください。
「子どもが変な飲み方・噛み方をしている」
「いつもポカンと口を開けている」
「学校の歯科健診で歯並びの乱れを指摘された」
など、お子様の悪い癖・悪い習慣、歯並びの乱れでお悩みの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、歯科医師がお子様の悪い癖・習慣、および、現在の歯・顎の状態をチェックします。現在の状態をチェックした上で、それぞれのお子様に合った治療方法をご提案させていただきます。