妊娠中は女性ホルモンの増加によって、妊娠関連性歯肉炎や妊娠関連性歯周炎、妊娠性エプーリスといった歯ぐきの問題が起こる可能性が高くなります
妊娠すると、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の血清濃度の上昇にともない、唾液や歯ぐきの溝からでてくる組織液(歯肉溝浸出液)の中における女性ホルモンの濃度も上昇し、種類によっては妊娠していない時の10〜1000倍にも増えます

プロゲステロンは細い血管を拡張して浮腫を生じさせたり、末梢血管の抵抗性を弱める物質がつくられるのを促進するとこで体の組織の血流が増加するため、歯茎の腫脹や出血が起こりやすくなると考えられています
妊娠性エプーリスは口の中の粘膜に部分的に生じる良性のしこりのようなものをいいます。妊娠の1〜5%に生じるといわれています
これは、女性ホルモンの増加によって歯茎のコラーゲンが増殖したものと考えられています
特に上の前歯に現れることが多く、血管成分の多い血管腫性エプーリスや肉芽種性エプーリスの割合が高い傾向にあります。
妊娠関連性歯肉炎はほとんどが歯と歯の間の炎症を中心とする歯肉炎で、ブラッシングとプラークコントロールで改善できます
妊娠中のお口のケアは体調に合わせて無理をせず、少しでもできることをできるタイミングで行うようにしましょう

妊娠中でもクリーニングが可能であれば無理のない範囲で可能です◎
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