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歯列矯正とホワイトニング、どっちが先?同時にできるケースとは

近年、お口周りの美しさにフォーカスしている方が多く存在します。歯並びや歯の色などお顔に占める面積が広いお口周りは表情に大きく影響を与える部分です。笑ったときの美しい口元に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。

歯並びの改善であれば歯列矯正ですし、歯の色を白くしたいのであればホワイトニングの実施で叶えられます。では、その両方を同時に進めることはできるのでしょうか?

この記事では歯列矯正とホワイトニングの順番について解説します。歯列矯正もホワイトニングも期間を有する治療のため、効率よく進めていきたいと考えている方もいるでしょう。

どちらもおこないたいけれど、どのように進めたらいいのかわからない方は参考にしてください。

歯列矯正とホワイトニングの順番

結論から述べると歯列矯正とホワイトニングは同時に進められます。しかし、歯列矯正の種類によっては同時に進められないケースもありますので注意しましょう。基本的には歯列矯正を実施してからホワイトニングを実施します。どうしても歯の黄ばみが気になるためホワイトニングから実施したい場合はホワイトニングから実施も可能です。歯科医師に相談して進めるようにしましょう。

歯列矯正もお口の状態によって治療方法が変わります。表面矯正なのか裏側矯正なのか、もしくはマウスピース矯正なのかなど100%自分自身で矯正方法を決められるわけではありません。自分のお口はどのような治療方法が良いのかも歯科医師に相談して決めるようにしましょう。

矯正の種類とホワイトニングの同時進行可能かについて解説します。

表側矯正は矯正後のホワイトニングがおすすめ

歯列矯正と言われて多くの方が想像するのが表面矯正でしょう。表面矯正は歯の表面に矯正装置を取り付ける方法です。この表面矯正とホワイトニングは同時進行で進められません。表面矯正の治療が終わってからホワイトニングをするのがおすすめです。

理由としては、この矯正方法では治療が終わるまでは矯正装置を取り外すことができないからです。また、歯の表面に矯正装置が装着されているため、ホワイトニングをする際の薬剤の塗布が不可能なのも理由の一つです。

もし、歯の黄ばみが気になるのであれば矯正治療をする前にホワイトニングを実施し、矯正治療をした後に再度ホワイトニングを実施しても良いでしょう。あくまでも同時進行ができないため、どちらを優先して始めるかは歯科医師との相談になります。


裏側矯正はオフィスホワイトニングなら矯正中も可能


歯の裏側に矯正器具を取り付ける裏側矯正と呼ばれる治療方法も存在します。これは歯の裏側、つまり舌側に矯正器具を取り付けるため、歯の表面には何も装着しません。そのため歯の表面にホワイトニングの薬剤と塗布でき、歯列矯正との同時進行での治療が可能です。


ただ、裏側矯正の場合におこなうホワイトニングはオフィスホワイトニングのみです。オフィスホワイトニングとは歯科医院でおこなうホワイトニング治療で、薬剤を塗布した後にLEDなどの光を照射して歯を白くします。歯科医院内で治療をするため、矯正中で不安を感じている方でも安心してホワイトニングできるでしょう。


ひとつ注意しなければならない点はホワイトニングをしている最中に痛みを感じる可能性がある点です。歯列矯正は歯を動かしていく治療のため想像以上に歯に力が加わっています。ホワイトニングの薬剤で痛みを感じてしまうケースもありますので、できるだけ矯正治療後にホワイトニングを実施することをおすすめします。


マウスピース矯正は同時にホワイトニング可能


歯に矯正器具を取り付けないマウスピース矯正と呼ばれる治療方法もあります。これは歯に矯正器具を装着せず、マウスピースをくを口にはめて矯正治療をおこないます。マウスピースのため食事をする際などは取り外しができ、他人に気づかれず矯正治療を進められる方法です。


取り外しができるためホワイトニングを同時におこなうことも可能です。ただし、こちらも矯正治療中の場合は歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングが一般的となるでしょう。また、アタッチメントと呼ばれる矯正装置を装着する場合のマウスピース矯正の場合も注意が必要です。アタッチメントは歯に直接つける器具で、装着したままホワイトニングを実施すると歯の色にムラができてしまう可能性があります。もし、マウスピース矯正とホワイトニングを同時進行で実施したいと考えるのであれば、このアタッチメントを使用しないで歯列矯正を実施する必要があるでしょう。


マウスピース矯正とホワイトニングは同時進行が可能ですが、始める前に歯科医師に相談しましょう。ホワイトニングを実施すること前提で矯正治療の計画を建ててもらう必要がありますし、注意点などをあらかじめ教授してくれます。


矯正中にホワイトニングする場合の注意点


歯列矯正をしている場合でもホワイトニングを同時でおこなうことができます。しかし、表面矯正の場合はホワイトニングとの同時進行が不可能であったり、マウスピース矯正であってもホワイトニングを前提とした治療計画を立てなければならないなど注意点がいくつかあります。


そこで歯列矯正と同時にホワイトニングを実施する場合の注意点について解説します。治療を始める前に注意点をきちんと理解しましょう。知らないまま実施してしまうと歯に傷をつけてしまったり、思うように白くならなかったりします。自身の歯を守るためにもリスクや注意点についてはあらかじめ把握すべきなのです。


痛みがある場合は控える


歯列矯正は歯並びを適正にするために実施する治療です。歯を強制的に動かす治療のため、歯列矯正治療そのものに痛みが伴います。とくに治療を始めたばかりの頃は痛みで食事ができない方も少なくありません。


そんな痛みを伴う治療中にホワイトニングを実施するとなると、さらに歯に負担を与えることになります。ホワイトニングの薬剤を塗布した際に染みるような痛みを感じてしまう方もいます。歯列矯正の痛みがなくなっていない方は、痛みがなくなってからホワイトニングを実施するようにしましょう。歯列矯正での初めの痛みは長くても1週間ほどでおさまります。落ち着いたタイミングでのホワイトニングの実施をおすすめします。


歯列矯正の痛みがなくなってきたのにホワイトニングにて痛みを感じる方は、歯列矯正後にホワイトニングの治療を変更しましょう。人によっては同時進行での治療に歯が耐えられない場合もあります。


歯並びの状態によってはホワイトニング効果を得づらい


裏側矯正やマウスピース矯正ではホワイトニングの同時進行が可能ですが、その人の歯並びの状態によってはホワイトニングをおすすめしない場合があります。


例えば、歯と歯が重なっている方の場合、ホワイトニングを実施しても重なっている部分まで白くならないケースがあります。薬剤を塗布して照射するため、重なっている部分にまで薬剤が浸透しなかったり、照射の光が当たらなかったりするのです。同じ歯でも白い部分と白くない部分ができてしまい、見た目が非常に悪くなります。


ホワイトニングの効果を得られるような歯並びかどうか、お口の中の状態は治療を始める前にチェックすべきでしょう。歯科医師に相談し、同時進行で双方の治療を進めたい旨を伝え、自身のお口にリスクはないか診断してもらいましょう。


アタッチメントがついていると色ムラが起こる


先ほども解説しましたが、マウスピース矯正をする際にアタッチメントを使用する場合があります。アタッチメントとは歯と同じ色をした樹脂でできている部品です。これを歯に取り付けて、歯にかかる力を調整する役割を持っています。


アタッチメントは歯に直接ついている部品のため、マウスピースのように取り外しできません。そのため、ホワイトニングをするときにも外すことができず、つけたままホワイトニングをする必要があります。アタッチメントがついている部分には薬剤の塗布も商社もできませんのでその部分だけ歯の色が変わらずムラができてしまいます。


アタッチメントがついている場合は矯正治療が終わり、アタッチメントを取り外した後におこなうようにしましょう。もしくは治療前にホワイトニングをしたい旨を歯科医師に伝え、アタッチメントなしでのマウスピース矯正ができないか相談しましょう。



まとめ


歯列矯正とホワイトニングの同時進行について解説しました。矯正の方法によってはホワイトニングとの同時進行は不可能です。しかし、裏側矯正やマウスピース矯正の場合はホワイトニングとの同時進行での治療を進められます。


ただ、同時進行で進める場合でも注意事項がいくつかあります。痛みが伴う場合や歯並びの状態、マウスピース矯正でのアタッチメントの存在などです。これらの注意点を把握していないと思ったような効果が得られなかったり、歯が傷ついてしまいます。


治療前には歯科医師に相談し、負担のない治療の進め方をしましょう。